「こらーギルベルト!!」
「・・・・ん、ぁー?んだよ、。」
「あんたまた寝てたでしょ!
 まったく、だからいっつもあんな成績なのよ!!」
「どーでもいーだろ、別に。お前に関係ねぇし。」

今日も今日とて快晴。
絶好の昼寝日和だ。
なのになんだってコイツに怒られなくちゃならねぇんだ?

「関係なくないから言ってんのよ!」
「はぁ?ねぇだろ。」
「私は学級委員で、アンタの幼馴染なの!
関係ないわけないでしょ。先生に言われるのは全部私なんだから!!」

そう言っては更に目くじらをたてる。
確かに俺はコイツの幼馴染では、ある。
家は隣だしな。
そんでもって、確かにコイツは学級委員だ。
『注意してやってくれ』くらい、言われるんだろう。
・・・・・が。

「そんなに毎日、言われるわけじゃなーだろ?
 大体、もう大半のヤローは諦め始めてるしな。」

ハッと鼻を鳴らして笑う。

「『ハッ』じゃないわよ。この阿保!
 毎日に近いくらい言われ続けてるってのよ!!」
「あー?仕方ねぇだろ。眠くなるもんはなるんだよ。」
「・・・・・・じゃあ、どうしたら起きてんのよ。」
「はぁ?」
「どうしたら、アンタは寝ないのかって聞いてんのよ!」

どうしてコイツはこんなことにマジになってんだ?
ほっときゃいーだろ、先公の言うことなんて。

「・・・・・知るかよ。好きにすればいーだろ。」
「何よ、それー!」

キーンコーンカーンコーン・・・・・・

ちょうど、話が切れたあたりでチャイムが鳴った。
けど、席が隣のせいか、の話は終わらない。
なんだって聞いてなきゃなんねぇんだ。

「あー・・・、うるせぇ・・・・・・。」
「ちょ、ギル!」

もー・・・・なんて唸ってる声が聞こえるが、気にしてなんかられるか!
数学の授業なんて特に眠みぃんだよ。














コツン。

「て、」

何かが頭にあたり、一気に現実に引き戻され、顔をあげる。
周りを見回すと、隣にしてやったり顔の幼馴染が笑っていた。

「ふざけろよ、てめ・・・・」
「あいうえおはよう!!」
「は、」

文句を言ってやろうと言葉を発すると、さっきとは打って変わった
満面の笑みでが変なことを言った。
その笑顔に・・・・・・・少し、ほんの少しだけ見惚れる、自分がいた。
・・・・・は?俺、何考えてんだ?
相手は、、だぜ?

「これでギルは今日の授業は眠れなーい♪」
「はぁ?何言ってんだよ、バーカ。」

ったく、くだんねぇことしやがって。
コイツは、本当に阿保か?
んなことだけで、眠れなくなるわけ・・・・・・

「えー、やっぱりダメ?・・・・・ギル?」


眠れ、ねぇ。


「ギールー?ギルベルトー?」

んだ、これ。
の顔が、頭ん中チラついて離れない。

「もー、また寝ちゃったのー?・・・・・バーカ。」
「・・・・・うるせぇな、馬鹿はてめぇだ、馬鹿!!」
「は、何、何で私が怒られなくちゃいけないのよ!この阿保ギル!!
 ・・・・・・もうホントに知らないんだから!!」

は、マジ何だこれ何だこれ何だこれ。
体温まで上がってきやがった。
風邪か?風邪なのか?
じゃなんでアイツの顔見れねぇんだ?
離れねぇんだ!?



君に恋した5秒後、


「ねぇ、言った通りにしたけど全然ダメだったよ!フラン。」
「えー?そんなことないでしょ、あの反応は。ねぇ?スペイン。」
「あぁ、あれで絶対アイツは今日どころかしばらく寝れへんでぇー?」
「うー・・・・・・、ホント?」
「ホント、ホント。」
「確実に、や。」

(まぁったく、いつになったらくっつくのかねぇ?)
(せやかて、二人とも無自覚やからなぁ。)
(でも、いい加減むず痒い。)
(同感や。)